プロフィール
著者(PN):
月下香治
(かすか・よしはる)
Yoshiharu Kasuka

メール
y-kasuka@jewelryeyes.net


2004年9月24日

2004年10月1日



2004年9月26日(日)

本気だったのか

 前回の更新はGoogleに収録されましたが、データページがまだ収録されていません。どうやら、当ページはGoogleランキングが低すぎるので、当ページからしかリンクしていないページは収録されないようです。
 美少女RPGのキャラクターが装備する制服やら体操服やら水着やらバニーやらメイド服やらのデータをひけらかして、その手のサーファーたちをおびき寄せる計画が…。
 当ページのGoogleランキングを上げるためには多くのサイトから当ページにリンクしていただくしかないのですが、あいにく当サイトは他からリンクしていただけるほど体裁が整ってはいません。人に頼る前に、まずは自分で努力です。
 『GUNS BAR ROSES』内の個人コンテンツ「ドレン・クロイツナッハの絵日記」と「月刊 よう子とブルーベルベットの世界」は、ご本人の努力もあって好評を頂いております。「ブルーベルベット」で検索すると「月刊 よう子とブルーベルベットの世界」は約4500件中50位程度、「ドレン」で検索すると、一般の技術用語として使用するページが多くヒットする中で、「ドレン・クロイツナッハの絵日記」は約2万件中100位程度に表示されます。個々の記事も収録されているようです。技術担当者の私としましても、誉れ高いことです。
 ここはお二人の努力に肖って、これらふたつのコンテンツの各記事ページに当ページへの隠しリンクを施し、その他『GUNS BAR ROSES』の主要ページにも隠しリンクを忍び込ませてみましょうか。…なんだか、努力する方向性が間違っている気がしないでもないですが、このつなぎサイトを充実させるよりも後に公開する本サイトの構築を優先させる方針に変更がない以上、これ以外にすることがないのです。
 というわけで、これより私、月下香治は本格サイトの構築に日々邁進していくこととなるはずなのですが、ここに来てその計画の推進を脅かす事態が忍び寄りつつあります。そうです、キャプテンがぶちまけた「あの計画」です。
 24日に私がROSESに来店したところ、キャプテンも当ページを読んでいたようで、「本気だぞ」と念を押されてしまいました。読んでいるのなら、このページの半分は愚痴でできているということも察してくれてもよさそうなものですが。とにかくもキャプテンの本気を確認させられましたので、どうも気が乗らないのですが、お約束どおり、計画の詳細をお伝えすることにいたします。
 20日午後7時ごろに受信したROSES通信のメールは、とても信じがたい内容を伝えていました。キャプテンが中心となって、『超時空要塞マクロス』のヒロイン「リン・ミンメイ」のファンクラブを結成するというのです。
 何ですか、それは。我らが『GUNS BAR ROSES』は『機動戦士ガンダム』を始めとする『ガンダム』シリーズを信奉し、常連に『ガンダム』の登場人物の名前をつけて呼び合うほどの、筋金入りのガンダムマニアの巣窟(と思われている)。『マクロス』はむしろライバルのようなものです。いぶかしんでいると、キャプテンから電話で召集を受けました。
 ROSESに着いてみると、なにやら異様な盛り上がりを見せています。キャプテンも既にできあがっている気配がしなくもありません。そこでキャプテンの言うことには、リン・ミンメイのプロフィールに「サイド3出身」とあることから彼女が『ガンダム』世界に生きていた可能性があると判断し、「リン・ミンメイ」を『マクロス』の文脈から切り離し、『ガンダム』の文脈に組み込んで、「ジオンの歌姫」として祭り上げようというのです。
 『マクロス』ファンから苦情やら脅迫やら叩き付けられそうではありますが、荒唐無稽とばかりは言えません。現代では、キャラクターというものはストーリーから独立した実在感を持った存在であり、むしろストーリーのほうが、キャラクターがある状況に遭遇したときの反応をあらかじめ具体的に示しておくための参考例に過ぎない従属的な存在だということです(「おたくの歴史」―『iwatamの個人サーバ』)。あるキャラクターに魅力を感じたのなら、そのキャラクターと自己との間にいろいろと接点を探ってみようというのも、まあむべなるかなというところでしょう。
 一般の会員募集に先駆けて何人かが既に入会していたようで、私も勧誘されましたが、やんわりと退けておきました。オタクはむしろ現代の作品をこそ評価すべきもの(私の見解では、アニメの「現代」とは1990年以降を指します)。キャラクターを中心にストーリーを構築する傾向の強い現代日本のアニメ界では、美少女も美青年も掃いて捨てるほどいます。人に勧められたからといって、それほど思い入れのあるわけでもないキャラクターをフェイバリットのラインナップに加えてやる義理などありませんので。
 と、話がここで終わるのなら、何も私が難色を示すこともありません。私が懸念を示しているのは、キャプテンが「リン・ミンメイ ファンクラブ」の「公式サイト」を作ろうとしているということなのです。『GUNS BAR ROSES』のシステム担当たる私が駆り出されるのは必至というわけです。
 ROSESの常連で個人サイトを運営している人は数人いますが、コンピューターやインターネットの内部構造にこだわって一からウェブページを築き上げる技術を蓄積しているのは私しかいないようで、それを買われて『GUNS BAR ROSES』のシステム管理の任に就いております。しかし、自分でも自覚するところではありますが、ウェブページの3要素であるデータ・デザイン・システムのうち、システムについては問題ありませんが、自分が直接関与するわけではない分野のデータを併せて自ら準備しなくてはならないとなると少々荷が重く、デザインに至っては閲覧者の期待に沿えるものを提供する自信を持ち合わせていません。データとデザインを十分に検討した上でシステム管理者に引き渡すようにと何度も申し上げてきたのですが、どうも趣旨を汲み取っていただけていないようで、ROSES側から散発的で抽象的な要求が度重なり、システム管理に多大な負担を強いています。
 このうえ、前途茫々たる新企画を押し付けられるのでは、たまったものではありません。しかも、10月1日から始めると言うのですか。10日間で何をしろと言うのですか(私が半年もかけて新サイトを準備している意味がわかっているのですか)。ちなみに私の予定では、10月1日はこのサーバーに退避しておいた「GUNSHOP」と「ガンダムキャラクターリスト」のデータを本来のサーバーに収容しなおす作業をすることになっているのですが。
 とまあ、こんなことをキャプテンに面と向かって言えるわけでもありません。なにぶん、私がガルマで、キャプテンがシャアなもので。というわけで、表向き素直にドメイン取得などの作業をしてみせておきました(このとき取ったドメインのスペルが間違っていたことは秘密です)。
 しかし、このまま唯々諾々と従っていては、変に役割が固定していろいろと支障を来すのも必至です。私は会員ではないのですから、私が道先だけ付けておいて、後は誰か会員が継ぐというのが筋というものでしょう。誰かひとりぐらい、サイトを構築できるように調教育成しておきましょうか。でも、直観でわかってしまう人間は先生にはなれないらしいですよ。
 世の中、うまくいかないものですね。


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