プロフィール
著者(PN):
月下香治
(かすか・よしはる)
Yoshiharu Kasuka

メール
y-kasuka@jewelryeyes.net


2004年10月4日

2004年10月13日



2004年10月9日(土)

ネット二題

 さて、皆様、長らく皆様にご心配をおかけしつづけてきました我らが『GUNS BAR ROSES』でございますが、料金の支払いが完了し、この先安定してサイト運営ができるようになりました。年額を支払いましたので、この先1年間、リンク切れになることはありません。
 と、本来ならばこの程度の短いご報告で済むはずなのですが、そうならないのがキャプテンというものなのですね。
 4日夜、サイト消失に備えて掲示板のログの保存を準備していたところ、ROSES本店から料金支払い確認のメールが届きました。これで一安心、と思ってメールを読むと、最初に申請したミススペルのほうのドメインを取得したなどと書いてあります。ミススペルのほうのドメインの請求書はたしか印刷していないはず、間違えたのか、と思って読んでいくと、正しいスペルのドメインも取得しています。さらに読み進めていくと、「料金が多く支払われているので、残金の内訳を教えてくれ」などとも書かれています。これはどうしたことでしょうか。
 『GUNS BAR ROSES』の新サーバーも「リン・ミンメイ」用のサーバーもドメインも確保できていますので、それはそれで安心ではあるのですが、なんとも中途半端なお釣りが残っているものです。支払い金額とお釣りとを合計しても、切りのいい金額になるというわけでもありません。お釣りの金額をよく見ると、サーバーふたつ分の料金と同額です。
“ああ、そういうことか…”
 どうやら、キャプテンは2倍の料金を振り込んだようです。『GUNS BAR ROSES』が利用しているレンタルサーバー会社では、新規に月払いの契約をする場合、開始時に2ヶ月分の料金を支払うことになっています。今回の契約は年払いなのですが、請求書に書かれている金額があまりにも安いので、キャプテンはこれを「月額」と思い込んだようなのです。レンタルサーバー会社が気を遣って残金の中から(本来は見捨てるはずだった)ミススペルのドメインの料金に補填したため、料金と残金の関係がよくわからなくなり、気付くのに時間がかかってしまいました。
 キャプテンと関わっていると、日記のネタに事欠きません。もっとも、ROSESに行ってそれを日記に書く、ということを繰り返していては、いつまで経っても自分のサイトの構築が進まないのですが。
 翌日5日、MBASE4に来店し、「リン・ミンメイ」のドメインの割り当ての手続きを完了しました。これでようやく『Lynn Minmay Squadron』をリンク付きでご紹介することができます。…なぜ私が紹介するのでしょうか。早く真の管理人を決めてもらいたいものです。
 その日は、『GUNS BAR ROSES』の掲示板で使用するアイコンを制作してくださる『ガンダムキャラ〜ズ自然公園』管理人のやひち様ひなも様ご夫妻(ガンダムネームでは、カムラン・ブルームとレディ・アン)もご来店でした。キャプテンと私とやひち様と3人で、主としてネット上のルールに関する議論で盛り上がりましたが、店内の音楽の音が大きく、私も声を上げない性質なので、論が立ち行かなかった感があります(ふたつ隣のやひち様に間のひなも様を通さなければ聞こえないというのは、うるさ過ぎなのではないでしょうか)。そこで、ここで少し補完しておこうと思います。
 インターネット全体のマナー、いわゆる「ネチケット」と、個々のサイトの管理人が個別に策定する「規約」については、日本国全体の「法律」と都道府県・市町村の「条例」に例えてみるとわかりやすいと思います。「ネチケット」と「規約」が競合する場合は、そのサイトでは「規約」に従う必要があるでしょう。ただし、私は「例え話」というものを真実を脚色するものとして常に警戒していますので、「法律」や「条例」に例えて理解した「ネチケット」や「規約」についても個々別々の事例に沿って解釈する必要があると考えます。
 「ネチケット」や「規約」に違反しても、「法律」や「条例」のように直ちに刑事罰が下されるわけではありません。しかし、多くの人はさして意識もせずにほぼマナーに沿ってネットに参加しています。これについては、その場に存在する社会的コードを遵守したほうが、自らの希望・願望や好奇心・知識欲が充足される可能性が高まるというように、功利主義的な理解をしてもいいだろうと思います(学習サイトの質問掲示板で、マナーや規約を守っている質問者の質問のほうが回答が得られやすいということを、何度も観察しています)。
 功利主義的ということは、法律上の義務ではないけれども、互いに交わした「契約」に束縛されることによって相互に利益を高めあう「商業的行為」に近いものがありますが、ここはむしろ原点に帰って、「談話における協調の原則」が働くことによって、一般的にネット上でもコミュニケーションがスムーズに運ぶものだと考えるほうがいいでしょう。「ネチケット」や「規約」というものは、ネットがコミュニケーションの一種であるということを理解していない一部の反ネチズン的な人間のためにわざわざ明文化しておいた「マニュアル」に過ぎない、と私は考えています。
 などと、ネット上のマナーについて熱く語っていると、存外に記事が長くなってしまいました。ここから前回予告したホフスタッターについて熱く語ると、とてつもなく長くなってしまう予感がします。とりたてて日記の長さに制限はありませんが、長いのが定着すると自分の首を絞めることにもなりかねません。
 ということで、ROSES随一の哲学家ブルーベルベットこと山下ヒロスウィー(貧乳)さんには申し訳ございませんが、ホフスタッターについては次回以降にさせていただきたいと思います。ただし、次回の話題は予定では月に1度のパソコンのメンテナンスになろうかと思いますので、ホフスタッターは恐らくその次ということになるでしょう(それまでにお店で会うこともあるかもしれませんが)。
 ジュエリーアイズ史上最高の長さと難解度になるだろうと思われる「ホフスタッターのブラマンジェ」、是非ともお楽しみに。


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