プロフィール
著者(PN):
月下香治
(かすか・よしはる)
Yoshiharu Kasuka

メール
y-kasuka@jewelryeyes.net


2004年12月25日

2005年1月7日



2004年12月31日(金)

お買い物・その4

 年の瀬とやらが押し迫っているなどとも言われていますが、そのような世上の喧騒からは超然とした処に身を置いている私、月下香治にはあまり関係のないものです。当サイトは普段どおりに坦々と更新をしていくのみです。
 そもそも現行の「1月1日」ほど天文学的な根拠の薄弱なものはありません。暦というものは本来は何らかの天文現象に基いて制定されるものですが、1月1日、あるいはその前後の1、2日には何か特別な天文現象が起こるわけではないのです。これでは何を祝っているのかわかりません。
 恐らく「1月1日」の起源は冬至、太陽の力が極限まで衰えてまた復活していく様が一年の始まりにふさわしかったのでしょう。しかし、長い歴史の内にずれが蓄積していき、現在では10日もの間隙が空いています。1日を単位にする自然数の体系では現実の物理量である地球の自転公転比を近似しきれるものではありませんので、ずれるのは暦にとっては避けられない宿命なのです(現行のグレゴリオ暦では大幅にずれることはありません)。
 だといって、暦の起源に立ち返れ、主要な天文現象が反映されるように暦を変更しろなどと主張されれば、世界の大混乱は必至でしょうし、実は私も反対です。暦法や命時法は歴史の連続性を象徴する文化の重要な根幹ですので、人為的操作を大胆に、あるいは頻繁に加えるのは好ましいことではありません。現行の暦法は人類の永年の営為と科学的見地の下に成立した大いなる所産として私も高く評価していますが、ただ、それは悠久の時間の一点に便宜的に数字を割り振るひとつの方策に過ぎませんので、その数字の並びがいかに特殊なものに見えようともそこに特別な意味があると考える必然性はないのです。
 ということで、この年の瀬とやらにあってもなるだけ平静に過ごすよう努めつつ、必要に応じて適切な行動を取るように心掛けているのです。もっとも、パーティーやバーゲンなどに臨むのはいささかもやぶさかではありませんが。
 ただ、数字が変わるということで、サイト管理人にはせねばならない仕事があります。著作権表示の年号を変更することです。これ自体は大きな仕事ではないのですが、誰かに引き継がせることを前提に漫然と構築してきた『Lynn Minmay Squadron』は雑然とした構成をしていますので、ちょっと厄介です。ROSESの年越しイベントに参加することになっていますので、0時ぴったりには更新できませんが、それはまあ構わないでしょう。
 と、暦のことなどについて長々と語ってしまいましたが(私もやはり年の瀬の喧騒に浮かされているのかもしれませんが)、今回の主題はお買い物です。12月27日月曜日に買い物に出掛け、雑誌・書籍を2点購入しました。
 1点目は、「パソコンパラダイス」2005年2月号(メディアックス・780円)。今号は偶数月ということで期待して読み進めたところ、目立って魅力的なカットは多くは見つからなかったのですが、あらためて美少女ゲームソフト購入計画表にチェックしていくと20本ものソフトを追加することになりました。今号は紹介記事が粒揃いだったのかもしれません。
 2点目は、コミックアンソロジー『ToHeart Remember my memories』(OGC-0261・宙出版・900円)。今期のアニメ『To Heart 〜Remember my memories〜』のアンソロジー集です。今回のセリオさんの登場カット数は45カットでした。冊子のボリュームからしても、ちょっと少ない感じです。
 アニメ『To Heart 〜Remember my memories〜』ではセリオさんはある意味「不足のない存在」として描かれていて、アンソロジー作家などが他のメディアで補完してやろうとは考えにくくなっているようです。本来ならばセリオの問題としても描かれるべき「作り出されたモノとしての、ヒトの自然への憧憬と、ヒトの領分を侵犯することへの禁忌感」という重大なテーマをマルチが独占している状況になっていて、なかなかセリオさんに出番が回ってきません。アニメも終盤になってセリオさんが姉の身を案じるという人間らしい場面が出てきましたので、1月25日発売予定の『To Heart コミックアンソロジー VOL.29』(スタジオDNA・870円)に期待したいと思います。
 さて、次回の更新についてですが、「3で割って1余る月」ということで月例メンテナンスは再来週の予定になります。哲学家の方からリクエストがありましたので、ちょっと難しいテーマですが、「ココロの内側」について考察してみたいと思います。


BACK