プロフィール
著者(PN):
月下香治
(かすか・よしはる)
Yoshiharu Kasuka

メール
y-kasuka@jewelryeyes.net


2008年11月16日

2009年6月29日



2009年3月15日(日)

「アナログ」のロゴを除去する

 前回の記事ではユーロイデオグラムの解説、もしくは12月の日本橋散策の模様をお伝えすると予告していましたが(実際は12月のみならず2月にも日本橋に行きましたが)、状況がだいぶ変化しましたので、次回以降に回したいと思います。
 2009年1月12日から、全ての民間テレビ放送局で、コマーシャルを除く全ての番組放送で、地上波アナログ放送の画面の右上に「アナログ」のロゴが表示されるようになりました。この措置の影響をもろに被り、予定を変更せざるを得なくなったのです。
 2006年6月にHDD/DVDビデオレコーダーを購入して以来、気に入った番組をDVDにダビングして保存してきました。また、キャプテンや『GUNS BAR ROSES』の仲間にも見てもらい、ある程度の評価ももらっています。
(なお、テレビ番組の録画は家庭内における私的複製という観点で認められているものであり、ダビングしたDVDを譲渡することは厳密には違法です。私は貸与しているのです)
 全番組に「アナログ」と表示されると私が知ったのは、1月12日当日の午前10時ごろ、ROSESからAXISに向かう車中のテレビからでした。この時期、私は放送大学の講義ばかり見ていて、ワイドショーなどをほとんど見ていなかったので、事前に情報を得ていませんでした。
 ただ、そのアナウンスは関西テレビでしたので、その措置が関西テレビ独自のもので、私が番組を録画している毎日放送テレビ大阪には影響がないようにと祈っていたのですが、結局は全放送局で「アナログ」と表示されるようになっていました。その週の『機動戦士ガンダム00』は、ROSESの小さなモニターで見ても「先行して表示していたNHKが良心的に思える」とネットでも評判になるほどの大きさの文字が全編を通じて表示されていました。
 実は、昨年9月にデジタルハイビジョンテレビを購入し、普段は地上波デジタル放送を視聴しているのですが、ビデオ録画だけはアナログ放送を利用しているのです。私のレコーダーは古いタイプで、デジタルチューナーが付いておらず、付けたとしてもダビングテンは利用できずコピーワンスのままです。デジタル放送番組のCM除去等の編集は常に番組自体の消失の危険を伴う困難なもので、そのように苦労してダビングしたDVDもコピーすることができないのです。
 今までのようにダビングして目立つ文字を残したままにしておくのか、新しいレコーダーを購入して数枚分のDVDのダビングに時間を費やしていくのかと、当初は暗澹たる気分に支配されていましたが、程なく放送局のロゴを除去する動画処理ソフトがあることをネットで知りました。インストールしていくつかの番組で試してみると、けっこううまく除去できましたので、今までどおりアナログ放送で録画して、このソフトでDVDを作成するということに決定しました。
 方針が決定したのはいいのですが、時間がかかることが予想されました。『機動戦士ガンダム00』の他に昨年10月から継続している作品が3本、1月から開始した作品が4本(うち1本はなぜか「アナログ」の表示がされていないサンテレビの放送)、計6本の番組を最低1クール分処理することになります。
 これらの番組をまずレコーダーでハードディスクからDVD-RWにダビングし、そのDVDの情報をパソコンのハードディスクにコピーし、ファイル形式を変換した上でロゴを除去し、DVD形式のファイルに変換してDVD-RWにコピーし、さらにそのDVDをレコーダーのハードディスクにダビングして、そのデータを今までと同じ録画モードでDVD-Rにダビングするということになりました。ロゴを除去した映像データをわざわざレコーダーに戻すのは、使用しているオーサリングソフト(動画ファイルをDVD形式のファイルに変換するソフト)が録画モードに相当する設定を変更できないからです(高級な処理ソフトでは設定を選択できるものもありますが、そのようなソフトの無料体験版では変換の際に強制的にロゴを付加するものもありますので、ロゴの除去には使えません)。これらの過程をすべて実行していくと、映像の時間の8倍から12倍の時間がかかることが予想されます。また、パソコンで処理する過程ではCPUの使用率が100%の状態が継続し、他の作業ができません。
 そこで、新番組がDVD1枚分ほど溜まった2月中旬から順次処理を始め、その間別のパソコンでユーロイデオグラム関連の記事を3月15日付の掲載を目指して書くことにしたのですが、処理したデータをレコーダーのハードディスクに戻すことができませんでした。
 ネットでいろいろと調べ、いろいろと試してみたのですが、結局わかったのは、パソコンで作成したDVDは著作権の保護のためにハードディスクにダビングできないようにしている機種が多いということだけでした。このことが判明するのに時間がかかったため、ユーロイデオグラム関連の記事を作成するのは断念することになりました。また、DVDの作成は、録画モードの違い(データ量にして75%程度)を覚悟の上でパソコンから直接DVD-Rにコピーする(それでも6倍程度の時間がかかる)ことになりましたが、ダーツリーグなど参加する行事がこの時期多くありましたので、処理が軌道に乗ったのは3月の初めにまで延びてしまいました。それまでこのことばかりに頭の中であれこれと考えを巡らせていましたので、傍目には不機嫌に映っていたかもしれません。
 それ以降は順調に進んでいましたが、ここに来て新たな問題が発生しました。4年は持つと思われていた500GBの外付けハードディスクの残り5分の2が、処理途中のデータを保存するだけで満杯になることが予想されるのです。不測の事態に備えてなるべくデータを保持しておきたいと考えていますので、遅くとも4月の初めまでに同規模のハードディスクを購入しなければなりません。2月に臨時に語学書等を購入したので、現在若干資金不足です。
 ともかく、このように試行錯誤を重ねたおかげで、動画処理に関しての知見が醸成されました。1月クールの番組の動画処理が完了したら、4月中旬から下旬を目処に、「アナログ」のロゴを除去する方法をお伝えする専門のウェブページを公開したいと思います。また、公開の際には当コーナーでも告知し、URLをお伝えします。
 それでは、今回はそういうことで。


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