プロフィール
著者(PN):
月下香治
(かすか・よしはる)
Yoshiharu Kasuka

メール
y-kasuka@jewelryeyes.net


2017年9月15日

2018年9月15日



2018年3月15日(木)

モスクワ観戦記のようなもの

 私がサイトの更新をサボっている間に、羽生結弦選手が負傷し、復帰し、連覇しました。それはそれで大偉業だと思いますが、当コーナーでは時事は語らないという方針と、他にお伝えしなければならない事柄が溜まりに溜まっていますので、ここでは事実の報告のみにとどめておきます。
 さて、不穏な事前情報のあまりの多さに「ひょっとしたら帰れなくなることもありえないか」と心配もしていたロシア観戦ですが、何の事件にも巻き込まれることなく無事に日本に帰国することができました。ロシアは外国人への監視が厳しいとの印象がありましたが、パスポートやビザの呈示を求められたことは入国管理とホテルを除いてはなく、バウチャーに至っては手元に出す機会すらありませんでした。テロを警戒してか、大型施設(空港・駅・ホテル・ショッピングモール・試合会場等)の全ての入り口に金属探知ゲートが設置されていたのは少々仰々しいとは思いましたが、それ以外は、これまでに訪問したスペインやフィンランドと特に違いがないように感じました。
 ロシア語に関しては今回も習得は不完全でしたが、英語が苦手だと言われていたロシア人にも意識の変化があったと見えて、会場の売店の店員がたどたどしい発音で英語で値段の数字を伝えてくれようとしていたり、自動翻訳機を持ち出したりしていました。実際に自動翻訳機に吹き込んだ内容は "Do you have beer?""У вас есть пиво?" という、店員が翻訳機を持ち出すのがあと2秒遅かったら自力で思い出せそうな文だった(しかもモスクワの会場には酒類がいっさい売ってなかった)のですが。
 ロシア渡航における最大の懸念であったタクシーとの価格交渉については、モスクワ市内はバスと地下鉄を統合した定額の公共交通が発達していて、タクシーの利用をいっさい避けて過ごすことができました。
 当初は、ホテルから会場に行くのに、人が多くてエスカレーターが速いことで夙に有名なモスクワの地下鉄を3路線乗り継いで、会場から徒歩15分の駅で降りるという行程を想定していました。その行程で試合の前に会場に行ってみると、人波に急かされるうえに方向感覚がわからなくなり、行先表示が線路の向こう側にあるので、列車がすでに駅に着いているとその列車に乗っていいのかわからないから見逃さざるを得ないということもありました。しかし、ネットで経路検索すると、ガイドブックの刊行後に開業した地下鉄なのに地上線のモスクワ中央環状線とマイクロバス1本で、会場から徒歩5分の停留所に着くことができるということに気付きました。モスクワの風景を眺められるうえに混雑もしておらず、快適に利用することができたので、運賃は倍になりましたが、その路線を使いつづけました。
 このように、事前情報とは異なる状況が多々ありました。ロシアは政治の力が強くて決定のスピードが速く、状況がしばしば急激に変化するので一概には言えませんが、少なくともモスクワに関しては、ガイドブックで警告されているよりも気軽に日本人も旅行できるのではないかと思いました。
 次回の観戦については、羽生選手の動向次第ですが、今年の年末にカナダのバンクーバーで開催されるグランプリファイナルになる予定です。英語圏なので、かなり気が楽です。
 ところで、このように海外観戦をするようになって以来、サイトを更新したり、日記や家計簿をつけたりという日々の習慣が、溜まったアニメの鑑賞や編集という最優先事項に押されて崩壊しつつあるように感じます。実は、今年の1月中旬にCDを大量に購入したのですが、それをまだ現時点でお買い物リストに載せることができていません。ROSESでの食事代を一時的に私費から出していて家計簿の残高と食い違いがあったり、補充でネット注文していたCDの出品者の一部が海外店で到着に1ヶ月ほどかかったり、平昌オリンピックの観戦で仙台市体育館カメイアリーナ仙台のパブリックビューイングに足を運んだりといった事態が重なり、CDの品目を総括することが今までできていませんでした。サブライブ!ペガ!! Vol.3 の開催が迫っていますので、まだまだ忙しい日々が続きますが、なるべく早くこの異常事態を改善したいと思います。
 それでは、今回はそういうことで。


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